【コラム:ねぶた】【日本の夏を】青森ねぶた祭り【楽しみ尽くす】 

tsasaki
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この記事はゲストを招き、語っていただくオリジナルコラムです。

ライター紹介

名前:やぎさん

プロフィール:大学生WEBデザイナー・ライター。

日本の夏を代表するお祭りの一つ「ねぶた祭り」

見上げんばかりの巨大燈籠。跳人(はねと)と呼ばれる踊り子。祭囃子と太鼓の響き。掛け声。
心地よい高揚感と溢れ出すエネルギーが青森のまちを支配しています。
これぞ日本の夏だと、そう思わずにはいられません。

そんなねぶた祭りですが実は1つだけではないのです。青森県中で行われる「ねぶた祭り」数はなんと40以上!
中でも青森市の青森ねぶた祭り、弘前市の弘前ねぷた祭り、五所川原 立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)祭りは、3つ合わせて3大ねぶた祭と言われています。

今回はその中でも、青森市で行われる「青森ねぶた祭り」をピックアップ。
北海道出身ながら、青森ねぶた祭り大好きな私がその魅力について熱く語っていきたいと思います。

この記事では、知っていると青森ねぶた祭が100倍楽しくなる知識と参加方法についてまとめてあります。
これを読めば青森ねぶた祭りに行こうと思っている人も思っていない人もねぶたへの愛がこみ上げて来るかもしれません。

重要無形民族文化財!青森ねぶたまつりとは?

毎年8月2~7日に開催される青森ねぶた祭り。毎年、全国から約200万人もの観光客が訪れます。重要無形民族文化財に指定されていて、文化の継承、芸術面でも高く評価されています。
そんな青森ねぶた祭りの特徴を見ていきましょう!

日程  8月2~7日(曜日に関わらず毎年同日)
ねぶたの種類 人形ねぶた、20台程度
大きさ 高さは4~5mで横広
デザイン 神話や歴史をもとにしている(他にはスター・ウォーズとコラボした年も)
背景 勝利の喜びを表す凱旋ねぶた
かけ声 ラッセラー、ラッセラー
踊り手 ハネト(跳人)、バケト(化人)
雰囲気 勇壮・豪壮
見どころ 華やかな衣装で踊り歩くハネト

最終日にはねぶたの海上運行と花火が見られる

起源は古く、なんと江戸時代には灯籠を持ち歩き踊ったと記録があります。その起源は、中国から渡来した「七夕祭」と、青森に古くから伝わっていた精霊送り、人形、虫送り等の行事が合わさったとされています。2つの文化が合流し、禊(みぞぎ)の行事として灯籠を流して無病息災を祈りました。

現在は史実と違うとされていますが、以前は、坂上田村麻呂(のちに征夷大将軍)が蝦夷討伐の戦場において敵を油断させておびき寄せるために大燈籠・笛・太鼓ではやし立てたことが由来と言われていました。
そのため、ねぶた祭の大賞は坂上田村麻呂賞という名前でした。

また、掛け声の「ラッセラー」にも諸説あります。一つは、羅刹(らせつ)を指している説があります。羅刹とは鬼神のことです。他には「イッペラッセ(一杯出せ)」という方言のラッセが残ったものというものもあります。

昔に思いをはせ、どの説が正しいか考えるのも祭りの楽しみかもしれません。

光の芸術・ねぶたの魅力

 

言葉で言い表せないほどの迫力をもつ「ねぶた」

青森の夜に浮かび上がるねぶたはお祭りの枠を超え、光の芸術と言えるでしょう。
この豪壮なねぶたは、国内外から芸術として高い評価を受けています。

その魅力の一つがとても派手で強い色彩です。ねぶたの迫力の源と言っていいでしょう。
毒々しくてどぎついとも 感じられる鮮烈な色づかい。この難しい色彩に統一感があるのはなんと言っても墨のおかげです。この深く、太い黒が全体を引き締めてくれています。この絶妙な色合いとバランスがねぶたの迫力と美しさをつくっているのです。

さらなる見どころは、ねぶたに詳細な設計図がないことです。あるのは、出来上がりの絵。それだけです。
あれだけ大きく、緻密なねぶたはひとつの絵から出来上がっているのです。信じられません。職人さんの技術と想像力に度肝を抜かれます。一つの絵をもとに木の骨組みと針金で2次元から3次元へと昇華していくのです。

ひとつひとつ、複雑に針金を組んで和紙を貼って形にしていく作業は途方もないものでしょう。
とてつもない労力の賜物だと知ることで感動が倍増です。

そして、ねぶた祭りに言ったら、昼と夜でねぶたの顔を見比べてみてほしいのです。

写真で見てもここまで違います。光を灯すと、色も表情もガラリと変わってしまうんです。昼間だとどこか落ち着いて見えるねぶた。明かりがつくことで、目が光り、命が吹きこまれたと錯覚するような躍動感に圧倒されるばかりです。

臨場感抜群!ハネトとして参加できる!

見ているだけでも十二分に楽しめるおまつりですが、なんと、青森ねぶた祭りは観光客でも予約なしに跳人として飛び入り参加することができます!
観客としてみている景色と跳人をすると見られる景色は同じお祭りでも180度違います。
大きなねぶたを動かす様子、あの熱気を体験してほしい!
青森ねぶた祭りのHPにある参加方法を確認しましょう。

ハネトの参加方法

ハネト衣装(正装)を着て、運行スタート前までに運行コースに待機しているねぶたの団体へお入りください。団体に所属していなくても参加できます。ハネトは自由参加ですので、事前の登録や当日の受付もありません。ハネト衣装(正装)を着て参加してください。

ハネトのルール

みんなが楽しめる明るい祭りにしましょう。
ねぶた出発10分前までに待機場所に集合しましょう。
花笠をかぶり正装で参加しましょう。
運行委員の指示に従いましょう。
ねぶた囃子と関係のないホイッスル等の持ち込みはやめましょう。
行列の中で花火の打ち上げや爆竹、一升瓶の持ち込みや空缶の投げ捨ては危険ですからやめましょう。
運行中の逆戻りや途中からの参加はやめましょう。
消防車や救急車が出動した場合は、速やかに道路を空けましょう。

以上が参加ルールです。
参加には正装が必須となっています。ただ、正装を持っている人はなかなかいないですよね。ハネトの衣装はデパートなどで一式10,000円位で市販されています。一回のためにそんなに出せないという方も多いと思います。そんな時のために、衣装の貸し出しと着付けをしてくれる店もあります。衣装貸し料は約4,000円前後!ねぶた祭を百倍楽しい思い出にするには、観るだけでなく、参加するにかぎります。ぜひ、一緒に踊りましょう。

まとめ

青森の魅力とエネルギーのつまった青森ねぶた祭り。ほんの少し歴史や起源をしるだけで、愛着が湧いてきませんか?

美しい人形ねぶたや軽快な祭囃子。最終日には花火もあります。

大迫力のねぶた祭りは見ているだけでも十分楽しめます。しかし、今年は跳人として参加してみませんか?短い青森の夏をめいいっぱい楽しみましょう。

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